ラベル うるし椀の会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル うるし椀の会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年7月4日月曜日

第50回 うるし椀の会のお誘い

梅雨の晴れ間にのぞく青空に夏を感じ、七夕飾りに心がなごむ今日この頃です。

皆様いかがお過ごしですか?

「うるし椀の会」もおかげ様で50回を迎えました。

今回は大藪 泰さんを講師にお迎えします。

テーマは「予言する塗料 ”漆” 」 


中国、ベトナム、ミャンマー、台湾、韓国等アジアの漆を調べ、漆の科学を研究して30年、そこから得た漆についての、

①漆の優位性、

②漆の利用拡大、

③漆工産業や漆工芸の将来、

をお話しします。

漆はこれからの製品材料や工芸技術の在り方を予言しています。


大藪 泰


…………………………………………

大藪 泰 先生 略歴

工学博士

地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 研究フェロー

(略歴)

塗料メーカー技術部開発課勤務後、京都市産業技術研究所 勤務、研究室長・理事を経て現在に至る

専門:高分子、特に塗料、中でも漆

京都府立大、京都市立芸術大学、金沢市立美術工芸大学非常勤講師、
京都府立大生命環境科学研究科共同研究員、漆を科学する会事務局長、

NPO法人丹波漆 役員

趣味:アフターテニス、アフターシネマ、アフターサイクリング、「何に漆を塗るか」を考えること

漆の化学に関する論文・総説等多数、「漆~その科学と実技~」(理工出版)著

中国、韓国、台湾、ベトナム、ミャンマーの漆植栽地調査
福州(中国)国際漆シンポジウム、日韓漆シンポジウム、
バッファロー(ニューヨーク州)漆国際シンポジウム等で研究発表・招待講演等


皆様のご参加をお待ちしています。

日 時 2016年7月16日(土) 午後6:30~8:30
場 所  舎林3階
会 費  2,500円

お手数ですがご参加の方は電話又はメールでお申し込み下さい。
06-6624-2531
urushi@u-syarin.com

2016年1月8日金曜日

第47回うるし椀の会

今年最初の「うるし椀の会」は、栗本 夏樹先生をゲストにお迎えします。

先生は京都市立芸術大学で漆の新しい可能性を探究する研究と制作を行なっていらっしゃいます。 

今回のお話のテーマはずばり「URUSHIの新しい可能性について」 漆の巨大なオブジェ、建築や内装に使われる漆など様々な分野で注目されている漆について映像を交えながらお話をお聞きしたいと思います。

日時 1月16日(土) 午後6:30~9:00
場所 舎林3階

会費 2,500円

午後6:30~7:45(75分)/講演
午後7:45~9:00(75分)/質疑応答・軽食歓談です。

お手数ですがご参加の方は電話又はメールで
ご一報をお願いいたします。

06-6624-2531
urushi@u-syarin.com

2015年9月5日土曜日

第44回 うるし椀の会のおさそい

9月のうるし椀の会は奈良大学の丸田健 先生とご一緒に、記録映画「奥会津の木地師」を観賞する会を開催したいと思います。

2015年7月3日金曜日

第43回(2015.7.18)うるし椀の会のおさそい 

      

真夏のような日があったり、台風のような雨が降ったりと
今年の梅雨は荒れ模様ですが皆さまにはつつがなく
お過ごしの事と存じます。

7月のうるし椀の会は京都府の夜久野町で漆の植栽や
漆搔きをなさっているNPO法人丹波漆の竹内耕祐様に
お話をお聞きします

………………………………………………………………………………
『京都府の最西端に位置する福知山市夜久野町は、
過去には良質な漆の産地として知られ、明治期には
500人の漆掻き職人が居たと言われますが、
時代の変化と共に衰退し、現在、専門の職人は
2人となっています。NPO法人丹波漆では、
漆掻き技術の継承と植栽保全の為の活動を行っており、
それらの現状についてお話いたします。
                
                    竹内耕祐 』
…………………………………………………………………………

日 時 718() 午後630900
場 所  舎林3
会 費  2,500

630745(75)/講演
74590075)/質疑応答・軽食歓談です。

お手数ですがご参加の方は電話又はメールで
ご一報をお願いいたします。
06-6624-2531 urushi@u-syarin.com

皆さまのご参加をお待ちしています。


山田冨美子

2015年5月8日金曜日

第42回うるし椀の会のおさそい 

新緑がまぶしい季節になりました。
皆さまにはつつがなくお過ごしの事とお喜び申し上げます。

5月のうるし椀の会は京都の茶道具作家の岩渕祐二先生のお話をお聞きします。

………………………………………………………….

「名品にみる先人の息づかい―鑑賞に想像のスパイスをひと振り」

美術館などにある古い漆の作品も、もとはと言えば人の営みから生まれてきたもの。
ちょっとした部分から、それに関わった人たちの事情が垣間見えることがあります。
いくつかの例を挙げながら、当時に思いを馳せる楽しみ方をご紹介します。

岩渕祐二

………………………………………………………………………

テーマ 「鑑賞に想像のスパイスをひと振り」

日 時  5月16日(土) 午後6:30~9:00

場 所  舎林3階

会 費  2,500円(軽食あり)

18:30~19:45(75分)/講演
19:45~21:00(75分)/質疑応答・軽食歓談です。


お手数ですがご参加の方は電話又はメールでご一報をお願いいたします。

06-6624-2531 urushi@u-syarin.com

2015年3月2日月曜日

第41回うるし椀の会のおさそい

 寒さも少し和らいできたような気がいたしますが、皆さまにはつつがなくお過ごしの事とお喜び申し上げます。

 3月のうるし椀の会は奈良大学の丸田 健 先生のご尽力で、普段なかなか見る事の出来ない民族文化映像研究所民映研)の映像をご覧頂きます。

 民映研は日本の風土の中で蓄積されてきた、衣食住にまつわる習俗・習慣や技術の伝承、神仏や自然への信仰と年中行事・儀礼と祭礼・芸能などを多数映像に記録しています。

…………………………………………………………………………

第41回うるし椀の会

講師 丸田 健 先生

テーマ 「日本の器を考える」

- 民映研『うつわ―食器の文化』を観ながら -

「明漆会とも交流があった故姫田忠義氏。彼を中心に 製作されたドキュメンタリー映像『うつわ―食器の文化』 を観て、漆器について語り合う機会にできればと思います。」

日 時 314() 18302100

場 所  舎林3

会 費  2,500

18301945(75分)/講演

19452100(75分)/質疑応答・軽食歓談です。

ご参加の方は電話又はメールにて、ご一報をお願いいたします。

06-6624-2531


ご参加、お待ちしております。

2014年10月23日木曜日

第39回うるし椀の会のおさそい

実りの秋、食欲の秋、芸術の秋、そして秋の夜長、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

11月15日(土)の「うるし椀の会」は栗本 夏樹先生をゲストにお迎えします。

栗本先生は京都市立芸術大学で漆の新しい可能性を探究する研究と制作を行なっていらっしゃいます。 

今回のお話のテーマは「いろいろな国の漆の話」 
25年以上にわたる世界各国での漆の研究調査のお話を先生のコレクションを拝見しながら、お聞きしたいと思います。
 

日 時 11月15日(土) 午後18:30~21:00
場 所  舎林3階
会 費  2,500円

18:30~19:45 (75分) /講演
19:45~21:00(75分) /質疑応答・軽食歓談です。

お手数ですがご参加の方は電話又はメールで
ご一報をお願いいたします。

お待ちしています。

2014年7月1日火曜日

第37回うるし椀の会

719日(土)の「うるし椀の会」は、
井上修輔氏(工業デザイナー・神戸芸術工科大学非常勤講師)をお迎えし
「漆の工業化」についてお話をお伺いします。

1 神戸芸術工科大学で講義された漆にまつわる事
2 漆塗りのジャーポットやIH調理器の企画、販売の事
3 奈良の料亭で長く使われている蒔絵の蓋付椀とお料理の事 などを

映像をまじえてお話して頂きます。

18時半~19時半(60分)/講演
19時半~20時半(60分)/質疑応答・軽食歓談 の予定です。

ご参加をお待ちしています。

お手数ですがご参加の方は電話又はメールでご一報をお願いたします。

06-6624-2531 urushi@u-syarin.com


日 時  719() 午後630830
場 所  舎林3

会 費  2,500

2014年4月1日火曜日

次回 「うるし椀の会」5月17日(土) 予告



「一個の漆器を見てみよう。
これは一人の手でできたものではなく、大勢の人が作り出したものだ。

漆の木を育てた人、その木から漆の液を採った人、漆を精製した人、
また、轆轤を挽いて素地を作る人、塗る人、

・・が、この人たちは何のつながりもなく孤立した状態で仕事を続けている。
しかし、いい漆器を作るのに、これでいいのだろうか?

もっと人間的なつながりを持ち、漆の仕事への理解を深めなければ・・。」


今からちょうど50年前、
そんな思いでつくられた漆に携わる方々の勉強会「明漆会」。

この「明漆会」によって、今につながる「普段使いのしっかりと作られた漆器」というものが提案されていく下地が作られていきます。

発起人は溝口三郎さん、鳴子の沢口滋さん、輪島の奥田達郎さんなど。
舎林のオープンにも協力してくださった山本英明さん、「うるし椀の会」の主催者 藤崎誠先生もこの明漆会のメンバーでした。

(沢口滋さんは、名著「日本漆工の研究」で有名な沢口悟一さんの息子さんで、溝口三郎さんは悟一さんのお弟子さんでした。)


次回、5月17日(土)の「うるし椀の会」は、この明漆会とその思想について、道具と漆について研究をされている奈良大学の丸田健先生を講師にお招きし、お話を伺いたいと思います。


「道具のこと-明漆会にもふれて」

講師:丸田 健 先生

5月17日(土)18:30 ~21:00
会費:2,500円

申込は06-6624-2531または、urushi@u-syarin.com まで。

ご参加、お待ちしております。
座席数に限りがございますので、お早めにご連絡ください。

2014年3月17日月曜日

「うるし椀の会」2014年3月15日

「うるし椀の会」 今回は「漆の変わり塗」のお話です。講師は豊中の林 源太さんです。


   (http://genta-urushi.com/Welcome.html

   林さんは京都市立芸術大学漆工科大学院在学時に
   変わり塗の研究を始められたそうです。
   変わり塗は刀の鞘の塗りなどに使われた特殊な技法です。
   江戸時代 武士は登城の折りなどは黒塗の鞘を使い、
   私的な場所ではおしゃれで装飾的な替鞘を使うことが
   多かったようです。
   替鞘の塗りには様々な技法を駆使した奇抜な手法も
   多くありました。
   今回は林さんが再現された変わり塗の手板を
   見せて頂きながらお話をお聞きしました。
                    








2013年11月6日水曜日

「うるし椀の会」ご案内

今回は「茶の塗り物と食の塗り物」について、
岩渕祐二さんにお話をお聞きします。

『お茶道具作る立場から見た塗り物の世界をやわらかく
お話しできればと思います。』

岩渕さんは漆芸家 鈴木雅也氏(京塗 三代目 鈴木表朔)へ入門、
その後塗師として下地・塗り・蒔絵・一閑その他の技術を広く用い
棗、香合、菓子器、炉縁、水指蓋などの茶道具を中心に、

オーダーメイド品および新作を制作しています。
「日展」、「新しい茶道具の取り合わせ展」、

茶道具作家グループ「挑交会展」への出品や個展開催等でご活躍中です。

日時 1116日(土)18:00~20:30
場所 舎林 3

会費 2,000 (軽食をご用意しております)
ご予約をお願いします  (06-6624-2531)

2013年6月23日日曜日

漆 大好き -藤崎 誠 先生を偲んで-





藤﨑 誠  (京都市立芸術大学名誉教授)

昭和7年4月30日 旧満州、大連(現在の中国東北部)に生まれる
昭和33年3月 京都市立美術大学美術専攻科を修了
昭和34年4月から4 年間、鹿児島市工芸研究所に勤務
昭和38年4月 京都市立美術大学専任講師に就任
昭和42年から1 年間、国立カイロ大学に留学
昭和46年4月 京都市立芸術大学助教授
昭和59年4月 京都市立芸術大学大学教授
平成10年3月 定年退職、名誉教授となる
平成24年7月1日 永眠


「漆、大好き」

先生は京都市立芸術大学において、木地の制作から漆の塗り工程までの一貫制作を指導し優れた芸術家を数多く輩出されました。
また芸術家として作品を発表し、数々の賞を受賞されました。
海外でも展覧会への出品や、美術大学において日本の漆芸の紹介の講義やワークショップを行うなど、漆の魅力の普及に努められました。




展示のご案内



藤﨑先生の作品と道具、教室でお世話になっている先生方の作品を展示します。

-参加作家-

栗本 夏樹 京都市立芸術大学准教授(特別出品)  
柏原 由貴子・亀谷 彩・笹井 史恵・下條 華子・永守 紋子




漆椀から世界を見る・・・


少し大袈裟かもしれません。
しかし、私たちにとって、一番身近と言える漆椀ひとつからでも、色々なことが見えてきます。
「うるし」や漆の樹、塗師屋さん、木地屋さん、それらを支える周辺の仕事、流通や環境の問題等々。
あの小さなお椀一つとりあげても、様々な問題が提起されます。

漆大好き、漆って何、と言う方々が、気楽に語り合う集いでありたいと思います。
漆椀やいろいろな漆器を使っての楽しいひとときもデザインしましょう。
食の文化や食育の問題もきっと話題になるでしょう。


※ 参加者多数のため、トークイベント「藤崎先生の想い出」の会場は、舎林の建物向側にあります「阿倍野市民学習センター(大阪市立総合生涯学習センター)」の3階アトリエ室に変更になりました

『阿倍野市民学習センター』

ご予約、お待ちしております。




藤﨑先生の

「本物の材料を伝承された技法で」
「うるし、大好き。の人たちが増えることが、漆文化を支えることになる」

という思いでスタートし9年目を迎える教室の初めての作品展を開催します。





藤崎先生と舎林

『漆教室の先生は、藤﨑 誠に頼めぇ~』
酔っぱらった山本英明さんの一言が藤﨑先生との御縁の始まりでした。

まったくの初心者対象の漆教室の指導をお願いした時先生のお返事は
『本物の材料を使って、伝承された技法を教える教室なら、手伝いますよ。』
たったそれだけでした。

何の準備も出来ていなかった漆教室を一から立ち上げて下さり、2004年10月から教室は始まりました。

指導は厳しく何度もやり直しでなかなか作業が進まない事も多かったようですが、作品が出来上がったときは『使い始めはまず教室で』と先生の手料理が美しく盛り付けられ、お酒も進みなごやかな宴会が開かれていました。
教室は今も先生の思いを引き継いだ先生方と漆大好きの生徒さんたちによって続けられています。

2005年9月から「うるし椀の会」が始まりました。
第1回のゲストの山本英明さん以後、2012年12月の佐竹康宏さんにご尽力頂いた「奥会津の木地師」映像鑑賞会まで、全28回の「うるし椀の会」が開かれました。
この会は先生のたっての希望で始まった会でした。

それだけに、先生なしではとても続けていけないと思っていましたが
『藤﨑先生の思いのこもった会をやめてしまってはだめ、みんなで続けましょう』
と言ってくださる方々に支えられ2013 年3 月に再開しました。

先生はあまりにも突然に逝ってしまわれました。
ぽっかり空いてしまった穴をうめるにはまだまだ時間がかかりますが、先生が大事に育ててくださった「うるし椀の会」と「漆教室」を私たちも大切に守っていきたいと思っています。

最後になりましたが『藤﨑 誠先生を偲んで』開催にあたり大きなお力添えを頂きました、藤﨑寿子様、山中晴夫先生、栗本夏樹先生ほか皆々様には心より御礼申し上げます。


山田 冨美子(舎林)